当院からのお知らせcolumn

マウスピース矯正は睡眠中も装着すべき?快適に眠るためのアドバイス

2026.05.11

「夜寝るときだけマウスピースをつければいいんじゃないの?」

そんな疑問を持つ患者様は、とても多くいらっしゃいます。

実は、インビザラインをはじめとするマウスピース矯正は、睡眠中も含めて1日20〜22時間の装着が推奨されています。「寝るときだけ」では、残念ながら十分な矯正効果を得ることができません。

一方で、「マウスピースをつけたまま眠れるか不安…」という声もよく聞きます。慣れないうちは違和感があるのは自然なことです。

この記事では、睡眠中の装着がなぜ必要なのか、そして快適に眠るためのコツを、神戸元町の船曳歯科医院の院長として詳しくお伝えします。

マウスピース矯正は睡眠中も装着が必要な理由

結論からお伝えします。

マウスピース矯正(インビザライン)は、寝ている間も必ず装着し続ける必要があります。

その理由は、歯を動かすためには「継続的な力」が不可欠だからです。ワイヤー矯正と異なり、マウスピース矯正は取り外しができる分、装着していない時間は歯への力がゼロになります。歯はその間、元の位置に戻ろうとする「後戻り」の力が働きます。

この後戻りを最小限に抑えながら、計画通りに歯を動かすために、1日20〜22時間という装着時間が設定されているのです。

「寝るときだけ」では装着時間が全然足りない

日本人の平均睡眠時間は約7〜8時間程度とされています。

仮に8時間眠れたとしても、推奨される20時間には遠く及びません。起きている時間も含めて、食事と歯磨きの時間(1日2時間程度)以外はずっと装着し続けることで、はじめて推奨時間を達成できます。

「寝るときだけ」という考え方は、矯正治療においては通用しないのです。

装着時間が短いと起こるリスク

装着時間が不足すると、以下のようなリスクが生じます。

  • 治療期間が延びる…計画通りに歯が動かず、次のステップに進めなくなります
  • 後戻りが起きやすくなる…せっかく動いた歯が元の位置に戻ってしまいます
  • 歯の根が露出するリスク…無理に次のマウスピースに移行すると、歯茎が追いつかず根が露出する可能性があります
  • 強い痛みが生じる…矯正の幅が大きくなりすぎて、痛みが増すことがあります

矯正治療は「コツコツ続ける」ことが最大のポイントです。

睡眠中にマウスピースをつけることへの不安を解消する

「つけたまま眠れるか心配…」という声は、矯正を始める患者様のほぼ全員から聞きます。

安心してください。最初の数日間は違和感があるのは当然のことです。しかし、多くの方が1週間程度で慣れてきます。人間の適応力は思っている以上に高いものです。

よくある不安とその答え

「口の中に異物があって眠れない」

最初はそう感じる方が多いです。ただ、インビザラインのマウスピースは非常に薄く、歯にぴったりフィットする設計になっています。数日で「あれ、気にならなくなった」と感じる方がほとんどです。

「寝ている間に外れてしまわないか」

無意識に外してしまうことが、まれにあります。朝起きたときに確認する習慣をつけましょう。外れていたらすぐに装着し直せば大丈夫です。

「口呼吸なので苦しくなりそう」

実は、マウスピースの装着によって鼻呼吸が促される場合があります。鼻呼吸は体にとって良いことなので、睡眠の質が向上するケースもあるほどです。

違和感が続く場合は歯科医院へ

1〜2週間経っても強い痛みや違和感が続く場合は、マウスピースの適合に問題がある可能性があります。

そのまま我慢せず、担当の歯科医師に相談することが大切です。

快適に眠るための5つのコツ

では、実際にどうすれば快適に眠れるのでしょうか。

当院の患者様からの声や、矯正治療の知見をもとに、実践的なコツをご紹介します。

コツ1:就寝前のルーティンを作る

「歯磨き→マウスピース装着→就寝」という流れを毎日繰り返すことで、体が自然に睡眠モードに入りやすくなります。

ルーティン化することで、装着を「忘れる」こともなくなります。

ある患者様は「歯磨きとマウスピース装着をセットにしたら、逆につけないと落ち着かなくなりました」とおっしゃっていました。習慣の力は偉大です。

コツ2:就寝前に必ず歯磨きをする

これは快適さだけでなく、虫歯予防のためにも絶対に欠かせません。

歯磨きをせずにマウスピースを装着すると、歯垢が歯とマウスピースの間に閉じ込められた状態になります。これが虫歯のリスクを大幅に高めます。

当院がインビザラインを導入した理由のひとつが、まさにこの「虫歯予防のしやすさ」です。ワイヤー矯正では歯がきれいに動いても虫歯ができてしまうケースがありましたが、インビザラインは取り外して丁寧に歯磨きができるため、お口の健康を守りながら矯正を進めることができます。

コツ3:枕元に水を用意しておく

インビザライン装着中は、水(無糖)であれば飲むことができます。

夜中に喉が渇いたとき、わざわざマウスピースを外す必要がありません。枕元に水を置いておくだけで、睡眠の中断を防ぐことができます。

コツ4:新しいマウスピースへの交換は就寝前に行う

インビザラインは、一定期間ごとに新しいマウスピースに交換します。

新しいマウスピースに替えた直後は、歯への圧迫感が強くなることがあります。就寝前に交換することで、眠っている間に慣れることができ、日中の不快感を軽減できます。

「新しいマウスピースに替えた夜は少し痛かったけど、朝起きたら慣れていた」という声もよく聞きます。

コツ5:マウスピースを清潔に保つ

マウスピースが汚れていると、口臭や不快感の原因になります。

毎日の洗浄を習慣にしましょう。洗浄方法については、担当の歯科医師に確認することをおすすめします。清潔なマウスピースは、快適な睡眠につながります。

装着時間を守るための工夫

「わかってはいるけど、つい外したままにしてしまう…」

そんな経験、ありませんか?

装着時間を守るための、シンプルで実践的な工夫をご紹介します。

スマートフォンのアラームを活用する

食事後にマウスピースを外したまま忘れてしまうことが多いです。

食事の時間に合わせてリマインダーを設定しておくと、「あ、つけ直さなきゃ」と気づくことができます。

マウスピースのケースを持ち歩く

外出先で食事をするとき、マウスピースをどこに置くかが問題になります。

ティッシュに包んで置いておくと、誤って捨ててしまうことも…。専用ケースを常に携帯することで、紛失や破損を防ぎ、衛生的に管理できます。

1日の装着時間を記録する

手帳やスマートフォンのメモアプリで、マウスピースを外した時間を記録するのも効果的です。

「今日は何時間装着できたか」を可視化することで、意識が高まります。

治療完了後のリテーナー(保定装置)について

矯正治療が完了した後も、歯並びを維持するために「リテーナー(保定装置)」の装着が必要です。

リテーナーは、治療中のマウスピースとは異なり、夜間だけの装着でも対応できる場合があります。ただし、これは治療完了後の保定期間の話であり、矯正治療中とは全く異なります。

治療中のマウスピースと保定用のリテーナーを混同しないようにしましょう。詳細は担当の歯科医師にご確認ください。

神戸元町・船曳歯科医院のインビザライン矯正

船曳歯科医院は、神戸元町駅から徒歩3分・三宮駅から徒歩9分の場所にある歯科医院です。

約50年前の開業当初から、予防歯科を大切にしてきた歴史があります。「自分だったら、どんな治療を受けたいだろう?」という考えを根底に置き、痛みや不安に配慮した治療を提供しています。

当院がインビザラインを導入した理由は、まさに予防歯科の観点からです。ワイヤー矯正では、ブラッシングやフロスが困難で虫歯ができるケースがありました。インビザラインは取り外して丁寧に歯磨きができるため、歯をきれいに動かしながら虫歯も予防できるという点に大きなメリットを感じています。

診療室は全室個室で、カフェのような落ち着いた内装です。歯科医院の雰囲気が苦手な方も、リラックスして受診いただけます。

矯正カウンセリングでは、歯並びのお悩みをじっくりお聞きし、どのような治療ができるかをご提案します。強引な勧誘は一切行いません。また、24時間AIによるご相談も受け付けています。

お支払いは、クレジットカード・各種電子マネー(QRコード決済、タッチ決済、交通系ICカードなど)・デンタルローンに対応しています。

まとめ

マウスピース矯正(インビザライン)は、睡眠中も含めて1日20〜22時間の装着が必要です。

「寝るときだけ」では装着時間が大幅に不足し、治療効果が得られないだけでなく、後戻りや治療期間の延長などのリスクが生じます。

一方で、就寝前のルーティン化・歯磨きの徹底・新しいマウスピースへの交換タイミングの工夫など、快適に眠るためのコツを実践することで、多くの方が1週間程度で慣れることができます。

矯正治療は、毎日の積み重ねが結果につながります。不安なことがあれば、ひとりで抱え込まずにいつでもご相談ください。

神戸元町・三宮エリアでインビザラインをご検討中の方は、ぜひ船曳歯科医院の矯正カウンセリングへお越しください。

画像を用いてわかりやすく治療計画をご説明し、矯正中も虫歯・歯周病の予防を徹底して、皆様のお口の健康を守ります。

▶ 船曳歯科医院 インビザライン|詳細・ご予約はこちら

著者情報

院長

船曳 晃滋(ふなびき こうじ)

船曳 晃滋
(ふなびき こうじ)

略歴

奥羽大学歯学部卒業
船曳歯科医院勤務
平成24年 船曳歯科医院が現在の場所に移転・院長就任
現在に至る

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