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インプラントの寿命は何年?長持ちさせるために重要な考え方と注意点を解説

2026.02.14

インプラントの寿命はどれくらいなのか

インプラント治療を検討されている方にとって、「どのくらいの期間使えるのか」という疑問は当然のことです。

インプラントの平均寿命は、一般的に10〜15年程度とされています。ただし、これはあくまで平均的な数値であり、適切なケアとメンテナンスを続けることで20年以上、場合によっては40年以上使用できたという報告もあります。

入れ歯の寿命が3〜5年程度、ブリッジが7〜8年程度であることを考えると、インプラントは非常に長持ちする治療法といえます。初期費用は高額になりますが、長期的な視点で見ると費用対効果に優れた選択肢となるでしょう。

インプラントの寿命を測る指標として、「生存率」と「成功率」という2つの概念があります。生存率とは、インプラントが脱落せずに口腔内に残っている割合のことで、成功率とは、インプラントが機能的にも審美的にも問題なく使用できる割合のことです。

日本口腔インプラント学会の調査によると、インプラントの10年生存率は上顎で88.8%、下顎で94.0%でした。また、海外の研究では10年生存率が96.6%、20年生存率が85.3%という報告もあります。

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インプラントの寿命を縮める主な原因

インプラントの寿命が短くなってしまう原因はいくつかあります。

最も大きな原因は、インプラント周囲炎です。これは、インプラントの周りに炎症が起こり、支持する骨が溶けてしまう病気で、歯周病と同じように歯垢や歯石に付着した細菌が引き起こします。

インプラント周囲炎のリスク

インプラント周囲炎が進行すると、インプラントがグラグラになったり、膿や出血が見られたり、最悪の場合はインプラントが抜け落ちてしまいます。発症率は研究によって異なりますが、一般的には10%から40%程度といわれています。

インプラント周囲炎になりやすい方には、以下のような特徴があります・・・

  • 歯周病の既往歴がある方
  • 喫煙習慣のある方
  • 糖尿病や免疫力の低下などの全身疾患がある方
  • インプラントの上部構造が不適合な方
  • インプラントのメンテナンスを怠っている方

喫煙がインプラントに与える影響

喫煙は、インプラント周囲炎のリスクを高める大きな要因です。

喫煙によって歯肉や骨の血流が悪くなり、インプラントと骨の結合が弱まります。また、インプラント周囲の細菌叢を悪化させ、炎症を促進してしまいます。喫煙者は非喫煙者に比べて、インプラント周囲炎になる確率が2倍から6倍も高いという研究結果もあります。

歯ぎしりや食いしばりの影響

歯ぎしりや食いしばりは、インプラントに過度な負荷をかけてしまいます。人が噛む力は思っている以上に強く、就寝中など無意識の状態では人の体重ほどの力が加わるといわれています。

天然歯には歯根膜という薄い膜があり、噛む力をクッションのように吸収しますが、インプラントにはこの機能がありません。そのため、過度な力が直接インプラントにかかり、破損や緩みの原因となります。

インプラントを長持ちさせるための6つのケア方法

インプラントの寿命を延ばすためには、日々のケアと定期的なメンテナンスが欠かせません。

1. 定期的なメンテナンスを受ける

インプラント治療が終わった後も、定期検診でメンテナンスを受けることが重要です。最低でも年2回、できれば3ヶ月に1度のペースでメンテナンスにお越しいただくことをおすすめします。

定期検診では、歯肉炎のチェック、噛み合わせの調整、歯の清掃、ブラッシング指導などを行います。自分では落としきれない汚れを専門的な器具で除去し、インプラントの状態をチェックすることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

2. 正しいブラッシングを行う

日頃の歯磨きは非常に重要です。特に人工歯のまわりは、健康な歯と比べて汚れがたまりやすく、トラブルの原因になりやすい部分です。

毎日きちんと歯磨きをしているからといって、必ずしも十分な歯磨きができているとは限りません。正しくブラッシングができているか、歯科医院で指導を受けることをおすすめします。

3. 禁煙または喫煙を減らす

喫煙は、インプラントの寿命を短くする大きな原因となります。

喫煙習慣による血流の悪化が影響して、歯周病の感染リスクが高くなると考えられています。インプラント治療を受ける際には、禁煙または喫煙回数を減らすことを強くおすすめします。

4. 歯ぎしりや食いしばりへの対策

歯ぎしりをしてしまう方や強く歯を食いしばる方は、インプラントの破損や歯周炎の原因となりかねないため、注意が必要です。

歯ぎしりに関しては、医師に相談してマウスピースを着用するなどの対策が可能です。就寝中の無意識の歯ぎしりから、インプラントを守ることができます。

5. 信頼性の高い歯科医院を選ぶ

インプラントの寿命には、歯科医師の技術力も大きく影響します。

高度な技術を持った歯科医院を選ぶことで、手術の成功率が高まり、インプラントの寿命も長くなると考えられます。インプラント治療の実績数や使用しているインプラントメーカーについても、事前に確認しておくとよいでしょう。

6. 信頼できるインプラントメーカーを使用する

インプラントを提供しているメーカーは世界に数多くありますが、信頼できるメーカーを選ぶことも重要です。

世界シェア上位のメーカーは高くても安心感がありますが、安価なメーカーは1つ1つの精度にも差が出てきてしまう恐れがあります。安全性を確保できていない状態で治療を受けると、他の歯の寿命を縮めかねないので注意が必要です。

船曳歯科医院のインプラントへの考え方

当院では、無理にインプラントをすすめることはありません。

インプラントをお考えでも、少しでも「外科的処置が怖い」とお考えなら、無理にインプラントはすすめずに入れ歯をご案内します。ただし、入れ歯治療を受けて、きちんと定期的なケアに通ってくださる方で、インプラントに興味をお持ちだったり、口腔内の状態を診てそれが適切だと判断した場合には、インプラントをすすめるケースもあります。

あるいは、入れ歯に対して良い印象を持っておらず、「きちんと噛めるようになりたい」という場合にも、口腔内の状態を診てインプラントをおすすめいたします。

このようにインプラントに慎重なのは、患者様のお口に責任を持ちたいと考えているからです。インプラントにはメリット・デメリットの両面があり、お一人おひとりでお口の状態が違えば、お体の状態も違います。

「それが本当に、この方にとって最善の方法なのか?」ということを、患者様と一緒に見極めて、他の治療方法も含めて色々とお話しさせていただきます。その際、疑問点や不安なことなどがあれば、何でも気軽にお尋ねください。

インプラント治療の特徴と注意点

インプラント治療には、多くのメリットがある一方で、注意すべき点もあります。

インプラントの主な特徴

しっかり噛めるようになる・・・人工歯根を顎の骨に埋入することで、しっかり安定するので、硬いものでも噛めるようになります。天然歯のような噛み心地を得られるのが、インプラントの大きな魅力です。

見た目が自然・・・入れ歯のように固定具がないので、自然な見た目となります。セラミックの人工歯を入れることで、天然歯のような美しい仕上がりになります。

まわりの歯に負担をかけない・・・入れ歯やブリッジと違い、まわりの歯に負担をかけることがなく、治療部位が欠損部分だけに限られるので残りの天然歯が守れます。これは、将来的に1本でも多くの歯を残すために非常に重要なポイントです。

インプラントの注意点

保険適用外なので費用がかかる・・・インプラントは健康保険が使えないので、他の治療と比べて費用が高額になります。ただし、長期的な視点で見ると、費用対効果に優れた治療法といえます。

外科的処置が必要・・・人工歯根を顎の骨に埋めるために、外科的処置が必要になります。手術に対する不安がある方は、事前に医師とよく相談することが大切です。

治療期間が長い・・・他の治療と比べて治療期間が長くなります。一般的に3〜4ヶ月程度、骨の量が不十分で骨造成が必要な場合は6〜10ヶ月以上かかることもあります。

お支払い方法について

当院では、保険診療・自由診療に関係なく、クレジットカードでお支払いが可能です。

現金以外でも、各種クレジットカード、各種交通系ICカード、Apple Pay、Quick Pay、PayPay、LINE Pay、au PAYなどの決済方法に対応しております。デンタルローンも利用いただけます(オリコ)。

現金のお持ち合わせがないときも、安心して受診していただけます。

まとめ

インプラントの平均寿命は10〜15年程度ですが、適切なケアとメンテナンスを続けることで20年以上、場合によっては40年以上使用できる可能性があります。

インプラントを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンス、正しいブラッシング、禁煙または喫煙を減らすこと、歯ぎしりや食いしばりへの対策、信頼性の高い歯科医院とインプラントメーカーを選ぶことが重要です。

インプラント周囲炎を予防し、日々のケアを怠らないことで、インプラントの寿命を大きく延ばすことができます。

当院では、患者様お一人おひとりのお口の状態や体の状態を考慮し、無理にインプラントを勧めることなく、最善の方法を患者様と一緒に見極める姿勢を大切にしています。

インプラント治療について詳しく知りたい方、ご自身に合った治療法を相談したい方は、お気軽に神戸市中央区・元町駅の船曳歯科医院へご連絡ください。

著者情報

船曳歯科医院 院長 船曳 晃滋

略歴

奥羽大学歯学部卒業
船曳歯科医院勤務
平成24年 船曳歯科医院が現在の場所に移転・院長就任
現在に至る

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