
前歯の歯並びが気になるけれど、全体矯正は費用も期間もかかりそう・・・そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
実は、マウスピース矯正は前歯だけを対象とした「部分矯正」にも対応できます。透明なマウスピースを使って、気になる前歯の歯並びを集中的に整える方法です。
本記事では、マウスピース矯正による前歯の部分矯正について、適応できる症例や治療期間、費用の目安まで詳しく解説します。
マウスピース矯正で前歯だけを治せるのか
結論から言うと、マウスピース矯正は前歯だけを対象とした部分的な治療にも対応できます。
これは「部分矯正」と呼ばれる方法で、透明なマウスピース型の装置を使い、気になる前歯の歯並びを集中的に整える治療法です。一人ひとりの歯型から作製したマウスピースを治療計画に沿って定期的に交換することで、歯を少しずつ目標の位置へ動かしていきます。
前歯だけの矯正では「上下12本」を整えるのが基本
前歯とは、真ん中の歯から数えて3番目の糸切り歯とも呼ばれる犬歯までを指します。
上下左右で合計12本です。前歯だけのマウスピース矯正で治療できる歯も、基本的にこの12本を整えるのが基本になります。
前歯だけ覆うマウスピースはない
「前歯だけの矯正」と聞くと、前歯だけを覆う小さな装置を想像されるかもしれません。
しかし、部分矯正の場合でも、奥歯まで含めた歯列全体を覆うマウスピースを使用します。動かす予定のない奥歯もマウスピースでしっかりと固定し、それを土台とすることで、動かしたい前歯だけを効率的かつ正確に移動させる仕組みです。

前歯だけをマウスピース矯正するメリット
前歯だけをマウスピース矯正で治療するメリットは、「費用が安い」「目立たない」「取り外しができる」の3つです。
ワイヤーと比べて費用が安い
基本的にマウスピース矯正は、ワイヤー矯正より費用を抑えやすい傾向があります。
同じ前歯だけの矯正であっても、ワイヤー矯正では装置の装着や細かな調整が必要になり、調整料や通院回数がかさむケースが多いためです。マウスピース矯正は、はじめに立てた治療計画に沿って段階的にマウスピースを交換していく方法。このため、調整の回数が比較的少なく、費用が安くなる傾向があります。
矯正方法別の一般的な費用相場は、以下のように幅があります。
- 前歯だけのマウスピース矯正:10~40万円
- 表側ワイヤー矯正の部分矯正:30〜60万円
- 裏側ワイヤー矯正の部分矯正:40〜70万円
値段に幅があるのは、治療の難易度や使用する装置、クリニックの方針によって料金が異なるためです。マウスピース矯正は近年、さまざまなスタイルのブランドが登場しており、料金体系も多様になっています。
装置が目立ちにくい
マウスピースは透明な素材で作られているため、装着していても近くで見ない限り気付かれにくいのがメリットです。
特に前歯は人目につきやすい部分ですが、ワイヤー矯正のように金属が見えることがありません。仕事や学校、日常生活で「矯正していることをあまり知られたくない」という方でも、比較的ストレスなく続けやすい治療法です。

自分で取り外しができる
マウスピース矯正は、食事や歯みがきの際に装置を外すことができます。
そのため、食べ物が装置に詰まる心配が少なく、普段どおりの口腔ケアがしやすいのが特徴です。前歯は着色や汚れが目立ちやすい部分ですが、清潔な状態を保ちやすいのは大きな利点です。

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前歯だけをマウスピース矯正するデメリット
前歯だけのマウスピース矯正には、いくつかのデメリットもあります。
奥歯を動かせないため、噛み合わせの改善はできない
部分矯正の治療可能な範囲は前歯のみです。
奥歯の位置調整と噛み合わせの改善はできません。また、歯を大きく動かすような抜歯矯正が必要な場合は不向きで、すべての歯並びの乱れに対応できるわけではないため注意が必要です。
歯を動かせる距離や方向に制限がある
部分矯正では、歯を動かせる距離や方向に制限があります。
骨格が原因で歯並びが乱れている場合や、抜歯をともなうような症例、開咬(かいこう)は全体矯正が適している可能性が高いです。

場合により歯を削る必要がある
全体矯正の場合、歯を並べる隙間を作るために、前や横に歯列を広げたりすることができます。
しかし、部分矯正の場合はそれができないため、場合によっては歯にやすりをかけ、少し歯を削り隙間を作っていく必要があります。
部分矯正ができる症例
部分矯正は次に紹介するような歯並びに対応できます。
ただし、骨格が原因で歯並びが乱れている場合や、抜歯をともなうような症例、開咬(かいこう)は全体矯正が適している可能性が高いです。
前歯のガタつき
1~2本程度ガタガタしている歯並びであれば、部分矯正で改善が期待できるでしょう。
ただし、歯列のスペース不足によって歯並びがガタガタになっている場合は、抜歯が必要となるため、全体矯正が適応になります。
軽度の出っ歯
歯の生え方による出っ歯であれば、部分矯正の対象になる可能性があります。
ただし、骨格が原因の出っ歯は、部分矯正では対応できず、ワイヤー矯正や外科矯正が適用になります。
前歯のすきっ歯
前歯の間に隙間がある場合は、部分矯正で改善できる可能性があります。
ただし、奥歯まで隙間がある場合は、全体矯正が必要です。

矯正後の後戻り
矯正治療後に歯並びが後戻りしてしまった場合、軽度であれば部分矯正で改善可能です。
ただし、後戻りが重度の場合は、全体矯正で再矯正が必要です。
部分矯正の治療期間と費用
部分矯正の治療期間と費用の目安は以下の通りです。
治療期間の目安
軽度の場合は、3ヶ月~6ヶ月程度で完了します。
歯の移動量が大きい場合は、6ヶ月~1年半程度かかることもあります。全体矯正が1~3年程度かかるのが一般的ですが、部分矯正の場合は2ヶ月~1年程度で完了します。
費用の目安
部分矯正の場合、10万円~60万円程度が相場です。
歯並びの状況によって変わります。ワイヤー矯正の場合は30万~60万円、マウスピース矯正の場合は10万円~40万円が一般的です。
部分矯正は原則として、保険が利かない自由診療です。そのため治療費用は、装置の種類や症例、歯科医院によって異なります。ただし、部分矯正は全体矯正と比べて治療期間が短く、治療費も抑えられるでしょう。

船曳歯科医院のマウスピース矯正の特徴
船曳歯科医院では、一般歯科の延長として矯正治療を行っています。
歯並びを整えることだけに注力するのではなく、歯や歯茎の健康を疎かにしないことを重視しています。矯正希望の患者様にもまず一般歯科的な検査を受けていただき、虫歯や歯周病があればそれを優先して治療するようにご提案しています。
口腔内スキャナー「iTero Element」を導入
当院では、3D口腔スキャナー「iTero Element」を導入しています。
お口の中をスキャナーでなぞることで、精密な歯型データを取得することができます。従来のように印象材をお口に入れる必要がなく、患者さまの負担を抑えた歯型取りが可能です。
当院では、スキャンの精度を重視し、30分の予約枠を設け、時間に余裕をもって丁寧にスキャンを行っています。
矯正中のメンテナンスに力を入れている
当院では、矯正中のメンテナンスに力を入れており、虫歯や歯周病の発生を徹底的に予防します。
インビザラインで矯正している間は、慣れるまで1ヶ月に1回、慣れてきたら2ヶ月に1回のペースで通院を行います。インビザラインのマウスピースは、最初にすべてまとめて作成するため、ワイヤー矯正のように頻繁に通院し、装置を調整する必要がありません。
無料の矯正カウンセリングを実施
当院では、無料の矯正カウンセリングを行っています。
患者様の悩みや不安を丁寧にお伺いし、決して強引な勧誘はいたしません。実際に治療に進むかどうかは、患者様ご自身でじっくりとご検討いただけます。また、画像を用いたわかりやすい説明に力を入れており、「患者様の立場にたった治療」を掲げています。
まとめ
マウスピース矯正は前歯だけを対象とした部分矯正にも対応できます。
透明なマウスピースを使って、気になる前歯の歯並びを集中的に整える方法で、費用が安い、目立たない、取り外しができるといったメリットがあります。ただし、奥歯を動かせないため噛み合わせの改善はできない、歯を動かせる距離や方向に制限があるといったデメリットもあります。
船曳歯科医院では、一般歯科の延長として矯正治療を行い、歯や歯茎の健康を疎かにしない治療を提供しています。口腔内スキャナー「iTero Element」を導入し、わずか1分程度で精密な歯型取りが可能です。矯正中のメンテナンスに力を入れ、虫歯や歯周病の予防を徹底しています。
前歯の歯並びが気になる方、マウスピース矯正に興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。詳細はこちら:船曳歯科医院 インビザライン
著者情報
船曳歯科医院 院長 船曳 晃滋

略歴
奥羽大学歯学部卒業
船曳歯科医院勤務
平成24年 船曳歯科医院が現在の場所に移転・院長就任
現在に至る
